光療法

光療法の取り組み

・加齢による睡眠の変化
・整体リズム機能の低下
・不眠、途中覚醒が原因の集中力低下

これらを「光(照明)」により解決する取り組みです。

■ 現状の問題点

・睡眠の昼夜逆転、不規則化
・睡眠-概日リズム異常
・夜間徘徊
・せん妄
・日中覚醒の質低下による事故の増加
・高齢者施設での同室の人々の健康・睡眠阻害

などが引き起こされると言われています。

■ 現状の改善点

・光療法を用いた睡眠改善
・睡眠の質向上
・概日リズムの維持回復

 

サーカディアンリズム(=概日リズム)

人のカラダは地球の自転による24時間周期に合わせて、
体温や血圧、ホルモンの分泌など
カラダの基本的な働きを約24時間のリズムで変化させています。
この約24時間周期のリズムをサーカディアンリズム(概日リズム)といいます

このサーカディアンリズムは体内時計によって刻まれているため、
時計が乱れると、さまざまな生体リズムも乱れると考えられています。
自律神経の失調や血圧の変動が起こります。

この中心となる体内時計は、朝に光を浴びることでリセットされ、
リズムを一定化しています。

 

では、この体内時計は何処にあるの?

体内時計の中心は、脳の「視交叉上核」にあります。
さらに、体のほぼ全ての臓器にも、それぞれ体内時計があり、脳の体内時計からの指示で
様々な生体リズムを刻みます。

1. 体内時計を調整するホルモン「メラトニン」

睡眠ホルモンとも呼ばれ、
メラトニンは、脳内の松果体という器官から分泌されるホルモンです
メラトニンが分泌されると人は眠くなります。
メラトニンが分泌されると末梢血管が広がり、体内の熱が外に放出されます。
その結果、体温が下がって眠くなるのです

メラトニンの分泌は、一般的には夜9時ころから始まり、
夜11時くらいに眠気を感じるレベルにまで高まります。
しかし、不規則な生活を続けていたり、朝起きる時間が遅かったりすると、
朝日で体内時計をリセット出来ず、
夜になってもメラトニンの分泌が増えていきません。
寝つきの悪さに悩まされることになります。

 

2. 加齢で減少するメラトニン

メラトニンは、年齢を重ねるとともに分泌量が減ります。
お年寄りが朝早く目覚めたり、夜中に何度も目が覚めたりするのは、加齢によるメラトニンの減少だと考えられています。

この「メラトニン」を生んでいる親が「セラトニン」

メラトニン:催眠効果:副交感神経
セラトニン:覚醒効果:交換神経
これらの働きも体内時計が制御しています。

 

3. 光療法(ライトセラピー)による睡眠の改善

日中に光を浴びることで、体内時計を正確に働かせ、睡眠の品質を上げる療法です。

・午前後半から、昼間にかけて光量を増やす
・できるだけ、毎日同じ時間帯に実施する
・生活になじむ光照射方法を工夫する

 

■療法の例:高齢者施設での光療法の例
場所:デイルーム
方法:部屋全体に光照射を実施
水平面照度5,000lx、鉛直面照度2,500lx、H=1.2m

■ メリット
天気の悪い日、寒い時期など、通年を通じて受光することができるうえ、
足腰の悪い方にも、治療をうけることができます。

 

引用・参考文献:
(注1)光と健康
監修:大川匡子
~高齢者の睡眠改善(ブライトケア)~より抜粋
ライトセラピー、デイルームでの事例
不眠高齢者と対照健常高齢者の夜間メラトニン分泌リズムを比較
不眠高齢者では、対照高齢者に比べて夜間のメラトニン分泌リズムの振幅が小さい傾向にあったが、不眠高齢者が高照度空間で昼間過ごすようになると、
メラトニンリズムが回復し、対照群を上回るレベルまで振幅が増大した。高照度は、10~12時および14~16時までの4時間である。不眠高齢者 男性4名/女性6名、平均年齢74.2歳
対照健常高齢者 男性5名/女性5名、平均年齢70.7歳
(注2)第3章 健康なくらしに寄与する光 2 光の治療的応用―光による生体リズム調節―
滋賀医科大学医学部睡眠学講座教授 大川 匡子

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/toushin/attach/1333542.htm

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